Die with Zeroという書籍が話題です。死ぬ時には資産をゼロで、ということで、お金そのものが目的ではなく、人生を豊かにするためにお金はしっかり使おう、という内容だと理解しました。何にいくらお金を使うかの指南は他人ができることではありませんが、お金はどこかで使うべきものです。資産形成をしっかりしましょう、というとどうしても「使ってはいけない」という意識が強くなり、「積立投資は取り崩してはいけない」となりがちです。
不動産などの非流動資産と違って、金融資産は取り崩しが短期で行えます。使う目的があったら、必要な時に必要な分だけ取り崩せばいいわけです。必要もないのに取り崩すのは無駄遣い。現金になっているといつの間にか使ってしまうというのはよくあることです。
貯めながら(運用しながら)、年金と同じように定期的に取り崩す場合、どのような取り崩し方法にすれば効率的か、といった議論もありますが、私には正解がわかりません。ただ、年金を受け取っても、いざという時のために、と貯金する人が多いということを聞けば、あまり定期的にいくら取り崩すと決めなくてもいいのではないでしょうか。一つ言えることは、使いたい金額が大きく、資産変動が大きくなると計画が成り立たないのであれば、価格変動の小さい投資対象の比率を上げることは必要です。株式ばかりでは変動が大きすぎるかもしれません
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