プライベート資産

機関投資家の間では、市場で一般的に取引されないプライベート資産(オルタナティブ資産の一部)への投資が広がっています。第一生命は外債投資を減らしプライベート投資を進めていく、と発表していますし、野村證券は今後未公開市場(プライベート市場)に注力して、安定的な収益を得る長期経営計画を発表しています。一方個人向けには、一部の富裕層向けにプライベート資産を組み入れたファンドなどが販売されているだけです。
パブリック市場に対してプライベート市場は多くの投資家が売買していないため、売買の流動性が低く、つまりすぐに売れないリスクがあったり、評価額がすぐにわからない、などのデメリットがあります。それではなぜ機関投資家はプライベート市場に積極的なのでしょうか。あまり売買されないため、値動きが安定している、評価額があまり大きく動かない、というメリットが大きいのだと思われます。機関投資家は3ヶ月、1年といった期間で収益などを好評しなければならず、値動きが大きすぎるものに対しては避けたいということがあります。特に金融機関は免許業種であるため、経営の安定性には最も気を使わないという背景が大きいでしょう。
一般投資家がプライベート市場に投資すべきか、という点で考えれば、大きなリターンが得られるならば投資すべき、ということに尽きるのではないでしょうか。プライベート市場は投資に必要な情報が十分に公開されていないことが多く、失敗したと思ってもすぐに売却できないことも多いため、慎重にすべきということになるでしょう。個人的には、物件の内容がわかって割安だと判断できる実物不動産への投資の方がいいように思います

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